えりかの母親がパリでファッションショーを行う際、モデルに選ばれたつぼみ達がパリへ行くことに。
しかし、そのパリには夜になると狼男が現れるとニュースで大騒ぎに。
さらには、砂漠の使徒であるサラマンダー男爵が世界を破壊する計画を立てているのをつぼみ達が阻止するという話です。
サラマンダー男爵と一緒に旅をしているオリヴィエは、男爵がやろうとしていることはいけない事だとわかった為、男爵のエネルギー源である杖の宝石を奪い逃走。一方、パリで見物しているときに迷子になってしまったつぼみは逃げている最中のオリヴィエと遭遇。
その後、つぼみとオリヴィエの前に男爵が現れオリヴィエをデザトリアンにしてしまいます。
オリヴィエを助けるため、単身でプリキュアに変身して戦うのでした。
デザトリアンになったオリヴィエを浄化するブロッサムですが、普通のデザトリアンとは違い狼の力が心の花を覆っている為いつもの力では浄化に失敗してしまいます。
迷子になったつぼみを探すえりかといつきですが、デザトリアンが暴れているのを目撃し急いで変身するのでした。
ってか、戦闘場所が凱旋門です。普通に道路を走り回るデザトリアンですが、「逃げろ~」などという一般民のセリフはありませんでした。まぁ、そう言うところは子供向けなので気にしない気にしない。
3人協力技のシャイニングフォルティッシモでなんとかデザトリアンを浄化することに成功。
しかし、肝心の玉がありません。そう、元に戻す玉は男爵が持っていたのです。「大人しく、それをよこしなさい」と言う男爵。
すっげぇ!頭良いよ男爵いつもの砂漠の使徒3人なら、肝心の玉は捨てるので浄化後、助ける事ができましたが今回はそうはいかないようです。
しかし、シプレ達が隙を見て奪還することに成功。無事オリヴィエを助ける事ができました。
が、男爵は「満月の夜には戻ってこい」とオリヴィエに言い残し去ってしまいました。
実はオリヴィエは、男爵からルー・ガルーと呼ばれており、その名の通り狼の力があったのでした。
しばらくの間、つぼみ達と生活することになったオリヴィエ。つぼみ、えりか、いつき、ゆりの4人と接していく内に色々な事を学んでいきました。
しかし、ゆりと一緒に散歩をしているとき、男爵と遭遇してしまい戦闘に。ここで男爵の過去が明らかとなり、また、オリヴィエの狼の力は男爵によって授けられた事も判明。さらにはオリヴィエが自分の意志で男爵の所へ行ってしまいました。
ゆりが戻ってきた後、全てを話しつぼみ達はオリヴィエを助ける為男爵の所へ向かいました。果たしてオリヴィエは・・・
----個人的感想-----
ストーリー全体を見ると、プリキュアらしくないプリキュアなストーリーでした。
よく子供向け映画を見るとよくありがちな展開へ持っていかれますが、今回のプリキュアはそういうのが一切感じられず一緒に見に来た大人でも楽しめる作りになっていました。
物語開幕から、男爵のセリフが入るのですが
ああ、やっぱり藤原さんは悪役だと綺麗な感じだなぁと思えます。BASARAの松永久秀の役もやっていますが、普通の汚い悪役みたいな感じには見えません。
あと、最初につぼみが単身変身するシーンですが、
久しぶりのロングverでした。最近は尺の都合上、大分短縮されていますが久しぶりに単身の変身シーンを見ることができました。
後にえりかも変身しますが、
最近見なかった頭グリグリの所を見ることができます。
ってかこのシーンってえりかの初変身シーンでしか見られなかったような・・・?
しかし、ムーンライトに至っては短めです。う~ん、なぜなのでしょうか?
また、オリヴィエが4人と接するシーンは、各4人の過去の心境をうち明けるシーンでした。アニメ版を見ている人なら「ああ、そういえば元々はそうだったよな」と思わせてくれるシーンとなっています。私はここのシーンでぐっときました。
劇場版ですが、相変わらずえりかはえりかで安心の顔芸やウザさ連発のうえ、いつきもいつきでかわいい物を見たときの暴走っぷりは健在でした。
また、サラマンダー男爵の過去の話で初代プリキュア(無印ではありません)が出てきます。見た感じワルキューレって感じがしましたね。
男爵の過去の話の時に初代から続くプリキュアが映っていたのですが、中に
和服を着たプリキュアがいました。他にも色々なプリキュアが映っていましたが、なんせ和服プリキュアに目がいってしまい全部を確認することができませんでした。まぁ、こここはDVDが出たら買ってスロー再生やら一時停止やらでゆっくり確認しましょう。
最終決戦の対サラマンダー戦では、前回の話で修得したハートキャッチオーケストラを使うのですが実はプリキュア映画が上映されたのは30日の土曜日。つまり、土曜日に見に行った人は「なんじゃこの技は」と思ったでしょうね。
一番面白かったシーンは、絶望仮面状態のコッペ様が登場してサラマンダー男爵の炎を受け止めるシーンでしたね。炎を受け止めた後、いつものコッペ様に戻り横たわるのですが、ラスト恒例ライト振り振りでしっかりとライトを振っているコッペ様に笑ってしまいました。いや、誰得シーンだよ!?
ちなみに男爵との最終決戦場所は世界遺産に登録されているサン・モン・ミッシェルです。
もの凄い破壊されてましたが、大丈夫でしょうか?パリでもこの映画が上映されるのですが・・・
ただ、見ていて少し残念だった点は
・子供向け映画なのに、後半の一部が子供にとって理解しにくい内容だった。
・後半で急に加速するので、完全理解するのに1度見ただけでは理解できない(かもしれない)
・ライトを振るタイミングが唐突すぎた。
というところでしょうか。
理解しにくい内容とは、男爵の過去についてです。
男爵は
元砂漠の使徒という設定で追放された後、初代プリキュアに封印されてしまい長い年月が経ったあと、オリヴィエの手によって封印が解かれパリ崩壊とプリキュアへの復讐を企てるという設定です。
一見、この文を見れば子供でも理解出来るかもしれませんが実際の映像で見ると昔の男爵がいて、いままでのプリキュアが映って、オリヴィエが男爵と会って~・・・と、子供には見えたのでしょう。しかし、2番目に書きましたが、ここからスピードが加速しているので大人ならまだしも子供にとっては流れならつかめるが内容は完全に理解できないと思います。
ここは、もう仕方がないので親が子供に説明するしかありませんね。
矛盾する書き方をしますが、男爵の過去についてもう少し掘り下げてもいいのでは?と思いました。そこがちょっと不完全燃焼に感じましたね。
そういえば、劇中でポプリがワガママな所を見せなかったのが珍しかったです。
歴代プリキュア妖精でワガママ度が高いのワースト3を決めるとするなら
1位:ミルク 2位:ポプリ 3位:フラッピ でしょうかね。
ミルクはもう言うまでもありません。GOGOで人間化しても相変わらずです。ましてや敵を倒せば「私に感謝しなさい」ですからね(笑
ポプリは妖精の赤ちゃんという設定なのでワガママなのは仕方がないのですが、シフォンより度が過ぎてるような・・・(笑
フラッピを挙げた理由は、咲に食べ物を要求するときに出してあげたのに「いまは○○が食べたいラピ」と言ったりしてたからでしょうね。
良い子のみんなはお母さんにご飯作ってもらったのに「え~、○○が食べたいよ~」などとワガママいうのはダメだよ。
というわけでレビューはここまでです。
終わった後、10作品目のオールスターDX3の予告がありましたが相変わらずミルキィローズが地面にクレーター作ってました。